現在子どもたちを悩ませている病気の中で1番多いのが、アレルギー疾患だそうです!!アレルギー疾患と言えば、アトピー性皮膚炎・気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・蕁麻疹など色々ありますが、食物アレルギーの子どもたちも増加しています。
アレルギーとは
食べ物や花粉・ダニ・ほこりなどに対して過剰に免疫が働くことで、蕁麻疹(じんましん)や鼻水・目のかゆみ・咳など様々な症状が出ること。
⚠︎ひどい場合はアナフィラキシー(アレルゲンなどに対して起こる全身性のアレルギー反応)と呼ばれる重篤な状態になることもあるので注意が必要!!!
アレルギーの子供はどれくらいいるの?
厚生労働省の調査では0歳〜14歳の子どもたちの約40%がアレルギー症状を持っていて、東京や大阪など都市部に住む4歳以下の子どもたちの51.5%(2人に1人の割合)が何かしらのアレルギー症状がみられるという現状だそうです。
昔と比較すると子供の気管支喘息はこの30年間で10倍に、アトピー性皮膚炎も5〜10倍に増加しています。
アレルギー疾患が増えたのはなぜ?
1番の原因は環境が大きく変わったこと!!アレルギー疾患は遺伝と環境によって発症すると言われているので、症状が現れるかどうかは環境によって大きく変わってきます。
アレルゲンの増加
アレルギーを起こすアレルゲンの量が昔より増加していること。*特にスギ花粉とダニが著しく目立っている
木造の家に土の壁など通気性の良かった昔に比べて、最近の家は機密性が高く冷房や暖房が効きやすい造りに変わりヒトが快適に過ごせるようになった一方で、、、ダニやカビなどのアレルゲンにとっても心地よい環境になりどんどん増加しているそうです:(;゙゚’ω゚’):
衛生仮説
戦後の経済発展により衛生状態が良くなったことで、免疫が過剰に働くようになったのではという仮説。衛生状態が良いに越したことはないですが、清潔にしすぎてしまい本来体に必要な細菌までを落としてしまっているのかもしれません。
腸内細菌の減少
日本人の腸内細菌の数は、数年前の半分以下に減少している。
腸内には大きく分けて3つの菌が活動しています。
⚫︎体に良い働きをする「善玉菌」
⚫︎体に悪い働きをする「悪玉菌」
⚫︎どちらにも属さない「日和見菌(ひよりみきん)」⇨善玉菌と悪玉菌の多い方に味方する
これらの細菌は数ではなくバランスが大事で、『善玉菌20%:悪玉菌10%:日和見菌:70%』が理想と言われいます。私たちの腸内細胞は生まれて1年以内の生活環境で決定され、一生変わらないということも分かっています。
赤ちゃんは生まれてくる時、母親の体内に住みつく腸内細菌を口や鼻から腸内に取り込み、独自に腸内フローラを育てていくことを始まりとしています。そこから母乳や離乳食など色々な食べ物をエサにして様々な腸内細菌が増えていき一人前の腸へと育っていくのですが、この腸内フローラのバランスが崩れてしまうことが、小児アレルギーの発症と関わっている可能性があるということが注目されているようです。
食生活の変化
食物三大アレルゲンと呼ばれる卵・牛乳・大豆の摂取量が増えた。私たち日本人はこれらの食品を食べる機会が多くなったため、お母さんが妊娠中や授乳中に栄養をたっぷり取ろうと、卵や乳製品をたくさん食べたり、消化機能がまだ未発達な赤ちゃん達に早くから卵などのアレルギーを引き起こしやすいタンパク質をたくさん食べさせていることもアレルギー疾患が増えてきた要因となっています。
アレルギー・花粉症の治療
息子は2人はアレルギー検査をしたところ、ほこり・ダニ・ネコに陽性反応が出ました。次男はどちらも数値が高めな上に、花粉にまで反応しているので季節によっては本当にかわいそうなくらい鼻が出て目がかゆくなっています。
小さい頃から鼻が出だしたら耳鼻科にいき、鼻水吸引をしてもらい、薬(ロラタジン・モンテルカスト)を処方してもらって、その薬を飲んでいると症状が治ってくるの繰り返し…。
長男は小学校に上がる頃からパタリと耳鼻科に行かなくなった為、それほど心配することもなかったのですが、次男は年々ひどくなっていると感じることが多く、鼻のかみすぎで鼻血を出したり目のかきすぎで充血してる姿を見て「このままでは可哀想」と思うようになりました。
そんな時先生に、、
薬は結局痛み止めと同じで、症状を和らげるだけのものですからね。
そして免疫療法について詳しく書かれた冊子をもらいました。実はこの冊子をもらうのは2回目。長男の時も説明をしてもらったのですが、長期間にわたり注射をするのが可哀想という気持ちと、そこまでひどくないはないかなという思いで軽く冊子を見る程度で終わっていました。
ただ今回は前のめりで冊子を見ています。
治療の種類
対症療法
薬
内服薬や点鼻・点眼薬によって症状を和らげる治療。(スギ・ヒノキ花粉症の場合、2月初旬から始める)
レーザー
鼻の粘膜にレーザーをあてて、アレルギー反応を和らげる治療。(スギ・ヒノキ花粉症の場合、1月下旬から始める)
アレルゲン免疫療法(AIT)
少しずつアレルゲンに体を慣らしていく治療で、もし治療をやめたとしても効果が長く続き、新たなアレルギーを予防する効果もある。根本的な体質改善が期待できる。
皮下免疫療法(ひかめんえきりょうほう)
アレルゲンのエキスを体内に注射していく。(スギ花粉症の場合5月〜10月の間に始める)
エキスの種類…ダニ・スギ
適応年齢…5歳から可能
効果…有効率70〜80%。舌下免疫療法と同等、あるいはより効果が高いと言われている。
治療方法…ダニ・スギのエキスを二の腕のあたりに注射する
強い副反応…0.1%程度
通院回数…スタート時は約1週間に1回(約7〜8ヶ月)。その後、2週間⇨3週間⇨1ヶ月⇨1.5ヶ月⇨2ヶ月になり、大体2年目以降から約1〜2ヶ月に1回になる。
治療期間…3〜5年
舌下免疫療法(ぜっかめんえきりょうほう)
エキスの種類…ダニ・スギ
適応年齢…5歳から可能
効果…有効率70〜80%
治療方法…ダニ・スギのエキスの入った錠剤を舌の裏側に置いて、1分間待ってから飲み込む。この方法を自宅で毎日行う。
強い副反応…0.001%程度
通院回数…原則月に1回(自宅で毎日服用)
治療期間…3〜5年
まとめ
子どもに免疫療法として、アレルゲンを体に取り入れ慣らしていくという行為が怖くて不安だったのですが、ほぼ1年中アレルギー症状のある次男をこのまま薬を飲み続ける人生にして良いのか考えた時に答えが出ました。
治療期間は3〜5年と長いですが、今頑張って治療をすれば未来は明るいと信じて皮下免疫療法を始めたいと思います!!また治療の様子など書いていこうと思うので、気になる方はぜひ覗きに来て下さい✨
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