赤ちゃんをお祝いする行事である「お食い始め(おくいぞめ)」ですが、この頃になると表情も少しづつ出てきてお祝いするのも写真を撮るのも一段と楽しくなってくる頃ですね♪
実際どんなことをするのか、料理はどんなものを準備するのか、食器はどんなものを使うのかなど気になるアレコレを全て解決していこうと思います!!
お食い初めとは
平安時代から始まったと言われる歴史ある伝統行事で、赤ちゃんが『一生食べ物に困らないように』という願いを込めて、誕生から100日目に赤ちゃんに食べ物を食べさせる真似をする儀式です。
地域によっては、祝う時期が生後百日前後であることから「百日祝い(ももかいわい)」や初めて魚を食べさせることから「真魚初め(まなはじめ)」、初めて箸を使うことから「箸揃え(はしぞろえ)」「箸祝い(はしいわい)」「お箸初め(おはしはじめ)」などと呼ばれるているようです。
お食い初めの時期は
必ず生後100日目に行うという訳ではなく、生後3〜4ヶ月頃のお天気の良い日や休日、赤ちゃんの健康状態などを考えて計画を立てると良いと思います。
お食い初めの赤ちゃんの服装は
お食い初めは基本的に洋装・和装どちらでもOKです!
洋装の場合は普段着で大丈夫です。お祝いの雰囲気を出すため、お祝い用のロンパースを新調するのも良いかと思います!!肌触りもよく、股下がホックになっているのでおむつ替えも楽でおすすめです。着物や蝶ネクタイなどデザインも豊富に揃っているのでぜひ楽しみながら選んでみて下さい♪自宅で洗濯できるのが多いところも良いですね。
和装の場合、赤ちゃんは昼間に白い着物を着せるのが良いとされています。そして夜になると色のついた着物を着せます。生後100日頃までの赤ちゃんは『神聖な神の子』とされていることが理由のようです。色のついた着物を着せることによって「人間の子」になるとされていて、これを「色直し式」と言い、お食い初めの儀式の一つだそうです!!
我が家の長男は、退院の時に来たセレモニードレスでしました!!次男は完全なる普段着でした(*´-`)
お食い初めの大人の服装は
赤ちゃんのお祝い行事って、毎回何を着るべきなのか迷いますよね!!
お食い初めをする場所や招待する人によっても変わってくると思いますが、自宅で両親と赤ちゃんだけの場合、服装に決まりがなくこだわる必要もないので普段着でも大丈夫です。お客様を招待している場合は、お祝いの場にふさわしいフォーマルな装いが良いですね。家の中でフォーマルな服装は落ち着かない!という方は普段着で統一してもらうのも良いかと思います♪
料亭やホテルなど改まった場所で行う場合は、スーツやワンピースなどの正装で参加しましょう!自宅で行う場合も、写真館などで記念撮影するならやはりきちんとした格好が良いですね✨
お食い初めの料理はどんなもの
お食い初めの食器は
正式なお食い初めの儀式には、漆塗り(漆器)の脚付の御膳を使い、男の子は内外ともに朱色、女の子は外が黒色で内が朱色の御膳を用意する。御膳の高さが違うのは、男の子はあぐら、女の子は正座で食事をすると考えられているからだそうです。
最近では、儀式のあとも離乳食で使えるようにとベビー食器を利用したり、家庭で簡単に用意ができる食器でお祝いする方も多いようです!!
お食い初めのメニュー
お食い初めのメニューは、一汁三菜のお祝い膳を準備します。(一汁三菜とは…日本人の主食「ご飯」に「汁物」と3つの「菜(おかず)」を組み合わせた献立)
お食い初めの食材にはひとつひとつ意味が込められています。食材は地域によって変わる場合があるので、両親に聞いてみるのも良いかもしれません。
鯛
体は尾頭付きのものを用意する。おめでたい席のお魚と言えば「鯛」です。色・味・姿と三拍子揃った魚であると言われ、さらに「目出たい」という語呂も良いことから縁起の良い魚として定着しています。
赤飯
おめでたい日に出されることの多い赤飯ですが、赤色の小豆と白色の白米を使って「紅白」を表しています。赤飯には、魔除けや厄払いの意味合いがあり、紅白の紅の色は邪意を追い払うと言われ縁起が良いとされています。
汁物
汁物には「吸う」力が強くなるようにという願いを込めてお吸い物を用意します。具材は特に決まりはありませんが、蛤(はまぐり)を用意する人が多いようです。蛤の貝は対(つい)意外ぴったりと合わないことから生涯の伴侶を意味し、「良縁に恵まれますように」という願いが込められています。
香の物、酢の物
香の物とはお漬物のことですが、縁起をかついで「幸(こう)」とかけて、漬物のことを香の物と呼んでいます。縁起が良いことから、にんじんと大根を千切りにしてお酢で和えた「紅白なます」を用意する家庭も多いようです。また「多幸(たこう)」とかけて「タコの酢漬け」を縁起物として用意する場合もあります。
煮物
煮物は特に決まりがないので、旬の食材を使うのが一般的です。縁起の良い食材を選ぶのであれば、「すくすく真っ直ぐに育つように」という願いから筍、「見通しの良い人生」という願いを込めてレンコン、にんじんと大根で「紅白」を表したり、タネイモに小芋がたくさん付くことから「子宝に恵まれますように」という願いを込めて里芋を入れる場合もあります。
*地域や家庭の風習によって変わってくると思うので1度調べてみても良いですね✨
歯固めの石
「歯が丈夫になりますように」という願いを込めて用意する。お宮参りの際に神社からもらうのが一般的ですが、河原などで拾ったものでもOK。
歯固めの意思は間接的に口に触れるので、しっかり洗い煮沸消毒しておきます。
お食い初め料理の並べ方
①手前左に赤飯 ②手前右にお吸い物 ③左奥に煮物 ④右奥に香の物 ⑤中央に歯固め石 ⑥鯛はお膳の外に置く
*宗派によって配置は変わる場合があります。
お食い初め料理のやり方
長寿にあやかるという意味から、身内で最年長の方が行うことになっていましたが、最近では祖父母にお願いする家庭が殆どのようです。その場合、男の子なら男性・女の子なら女性が「養い親」になり、自分の膝の上に赤ちゃんを乗せて食べさせる真似をします。
*「養い親」…赤ちゃんを膝に抱き、箸を使って赤ちゃんに食事を食べさせる真似をする方のこと
祖父母が遠方に住んでいるという方もいらっしゃると思いますが、その場合は両親が「養い親」になっても全く問題ありません。2人で協力しながら食事を食べさせる真似をして下さい✨
お食い初め料理、食べさせる順番は
1.飯碗(赤飯)→2.汁碗(お吸い物・汁物)→3.飯飯(赤飯)→4.鯛→5.飯碗(赤飯)→6.汁碗(お吸い物・汁物)
1.〜6.を3回繰り返すのが正式ですが、赤ちゃんが嫌がってしまった時などは無理して繰り返す必要はありません!
食べさせる真似が終わった後は「歯固めの石」を使って、赤ちゃんに丈夫な歯が生えることを願う「歯固めの儀式」を行います。
歯固めの儀式とは何するの
「歯固めの石」にお箸を軽く触れる
↓
「丈夫な歯になりますように」と祈りながら、箸を赤ちゃんの歯茎にそっと当てる
⚠︎赤ちゃんの歯茎に石を直接あてることは誤飲の危険があるので避ける!!
地方によっては歯固めの石の代わりに、タコ、鬼胡桃(おにくるみ)、梅干し、アワビ、紅白餅などが使われることがあるようなので祖父母に確認してみると良いかもしれません。
まとめ
伝統的なお食い初めの流れについて書きましたが、この流れを理解した上で、それぞれの家庭の色にアレンジしながらやってみるのも良いかと思います。
お祝い膳の準備も大変だと思うので、買ってきたものをうまく使ったり、お食い初めセットの宅配や通販などもありますので上手く利用してみて下さい♪
赤ちゃんが生まれて100日の成長を祝い、これから先の健康と幸福を願うお祝いの行事!!皆んな笑顔で楽しくお祝いしてあげて下さい✨
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