金属アレルギーを起こしやすい金属とは!?

ハンドメイド

 

前回のブログで『金属アレルギー』について書きましたが、今回はその金属アレルギーを起こしやすくする素材(金属)を書いていこうと思います。

 

 

金属アレルギーは前回の記事に書いたように、汗など水分によって金属が溶け出し体内に入り込むことから起こります。ということは、汗などで溶け出しやすい金属ほどアレルギーを起こしやすく、溶け出しにくい金属ほどアレルギーを引き起こしにくいということになります!!

 

金属アレルギーを起こしやすい金属

⚫︎ニッケル

⚫︎コバルト

⚫︎錫(すず)

⚫︎バラジウム

⚫︎クロム

⚫︎銅

⚫︎水銀

など

比較的安価な金属が多いため、お手頃な価格のアクセサリーに使われていることが多いです。その中でも金属アレルギーの『3大原因金属』とされているのがニッケル・コバルト・クロムの3つです。特にニッケルは、金メッキの下地としてよく使用され身近な素材でもあります。

 

金メッキのアクセサリーを身につけていると、金メッキが剥がれてくることがあるかと思います。そんな時、剥がれた金メッキの下からニッケルが露出し、ニッケルを原因としたアレルギー反応が出やすくなるのです。

日本ではニッケルの危険性に対する認識が高まっていて、「ノンニッケル」や「ニッケルフリー」などと記載された製品も販売されているようです。これからは意識してニッケルフリーを選びたいですね!!

 

アレルギーが起こりにくい金属(代表的なもの)

⚫︎チタン

⚫︎ジルコニウム

⚫︎金、銀

⚫︎プラチナ

⚫︎ステンレス

 

チタン

金属の中で『最も金属アレルギーを起こしにくい』と言われています。イオン化傾向が低く、アレルギーの原因となる金属イオンが水に溶け出しにくいため、金属アレルギーはほとんど起こらないと言われています。

 

ジルコニウム

チタンとよく似た性質で、酸化皮膜をつくりイオン化しにくい素材です。チタンよりも酸化皮膜が強固なため、金属アレルギーへの安全性はより高くなります。強度も高くて軽いのでまさに高機能!!そして長年使用していると、チタンの方が色が変わりやすく、ジルコニウムの方が色持ちが良いです。

*酸化皮膜とは、金属が空気中や酸性の液中で酸化反応を起こしその結果、金属表面に形成された酸化物の皮膜のことを『酸化皮膜』または『不働態皮膜』と言います。

プラチナ

イオン化傾向は低く金属アレルギーになりにくい素材ですが、アレルギーの原因になりやすい「パラジウム」と一緒に配合されることが多く注意が必要です。

 

金・銀

「金」や「銀」自体はアレルギーが起こりにくいですが、これらの金属はアクセサリーに使われる場合、強度を増したりデザイン性を出すため他の金属を混ぜて使用されることが多く(合金)、混ぜられた金属によってアレルギー反応が起きることがあるので注意が必要です。

 

ステンレス

鉄やニッケル、コバルトなどの合金ですが、耐食性に優れているため溶け出しにくいです。しかし、ニッケルに金属アレルギーが出る場合、毎日身につけるには注意が必要です。また、メッキ加工など表面をコーティングすることにより金属が溶け出す心配もなく一時的には防ぐことが出来ますが、剥がれてくると意味がなくなってしまうの長期的に使うには不向きです。

 

まとめ

オシャレをする時に欠かせないアクセサリー!!金属アレルギーを予防する為にも、これ以上悪化させないようにする為にも自分がどんな金属に反応するのか知ることが大事ですね。その上でしっかり対策を練り、アクセサリーと共にオシャレを楽しんで頂きたいと思います❤︎

 

 

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