きのこは冷凍すると栄養も美味しさもUP!!旨みの逃げない調理法

食材について

 

秋の味覚でもある『きのこ』

天然に生えているきのこは9〜11月に旬をむかえるため、秋になるときのこ狩りに出掛けるという人もいるかと思います。

最近では栽培されているものが多く、1年中スーパーなどで買うことができ価格もあまり変動することがありません。そのため冷蔵庫に常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。

 

きのこの栄養とは

日本には4,000〜5,000種類くらいのきのこがあり、食べられているのは100種類くらいだそうです。

その中でスーパーにも売られている馴染みのあるきのこの種類や栄養について書いていこうと思います。

 

それぞれの家庭で出番の多いきのこや、ほとんど買ったことのないきのこなど好みが分かれてくると思いますが、きのこは種類によって食感や風味が違ったり栄養素も少しずつ異なるので、色々なきのこにチャレンジしたいですね。

 

主なきのこの種類

▫️えのきたけ(白、茶) ▫️ぶなしめじ(茶、白) ▫️しいたけ  ▫️エリンギ  ▫️まいたけ  ▫️なめこ  ▫️ひらたけ  ▫️マッシュルーム(茶、白) ▫️きくらげ

 

この中でいつも冷蔵庫に常備しているきのこはありますか?我が家は、しいたけとしめじは必ずいます( ´∀`)

しいたけはスープ系しめじは炒め物などに使い、その他のきのこは使う時にその都度買っています。例えば、ハッシュドビーフやデミグラスソース、シチューにはマッシュルームをよく使ったり、天ぷらにはエリンギやまいたけ、鍋やナムルを作る時にはえのきたけを買ったり。

 

私がびっくりしたのはきくらげきのこだったこと!!

ずっと海藻系だと思っていました:(;゙゚’ω゚’): 完全に“くらげ”という文字に騙されてますよね、、。

 

きのこの体に嬉しい栄養と効能

先ほどの12種類のきのこの中から、代表的な5つのきのこの栄養を書いていきたいと思います。

 

えのきたけ

きのこの中でビタミンB群を特に豊富に含んでいます!!

ビタミンB1をはじめとしてエネルギー代謝に欠かせないビタミンB群や、便秘対策に効果的な食物繊維を多く含んでいます。またアミノ酸の一種である「GABA」を含み、血圧や血糖値などを下げたり、神経の興奮をおさえてリラックスや精神安定の効果もあるとされています。

 

そして、糖質・たんぱく質・脂質の代謝の過程で補酵素として働くナイアシン。脂肪酸やホルモンの合成など400以上の化学反応に関与しています。

このナイアシンはお酒を飲んだ後に体内で作り出される有害物質の「アセトアルデヒド」の分解にも関わっていて、肝臓の働きをよくする効果が期待される「GABA」との2種の効果で、二日酔いの予防にも役立ちます!!!

 

しめじ(ぶなしめじ)

しめじはきのこの中でも値段が安く料理にも使いやすい食材で、豊富な栄養素のほか*必須アミノ酸も含んでいます。

*必須アミノ酸…ヒトが体内で作ることができないアミノ酸のこと

《主な栄養成分》

▫️腸内環境を整え、摂取した食物吸収・排泄の手助けをしてくれ、便秘予防に効果的な食物繊維

▫️紫外線を浴びることで体内で作り出され、カルシウムの吸収を促進し、骨や歯に吸着させるビタミンD→⚠︎ビタミンDが不足するとストレスを感じやすくなってしまいます

▫️むくみ解消や高血圧の予防にも効果のあるカリウム

 

そしてなんと、シミの原因と言われる「メラニン色素」の生成を抑制してくれるチロシナーゼ阻害物質という栄養素を含んでいて、美白効果が期待できると言われているんです!

 

しいたけ

しいたけはビタミンやミネラルのほかに、生きていくための必須栄養素ではないけど、健康でいるために役に立つ機能的な効果が期待できる成分(機能性成分)を含みます。

《主な栄養素》

▫️便秘解消や整腸効果、そしてしっかり噛むことで食べ過ぎの予防にもなる食物繊維

▫️体内のカルシウム代謝に重要な役割をしてくれるビタミンD→日光などの紫外線に当たるとビタミンDに変化するエルゴステロールを含んでいます

▫️免疫力を活性化して、身体を守るための抵抗力を高める効果のあるβ-グルカン→β-グルカンを含む食品は少なく、きのこはその中でも特に含有量が多いです!

▫️しいたけ特有の成分と言えば「エリタデニン」!!

エリタデニンは血圧を正常に保ち、血中のコレステロール値を下げてくれる働きや、血流をスムーズにして血圧を低下させる効果があるといわれています。

 

エリンギ

シャキシャキとした歯ざわりで食べ応えのあるエリンギは、加熱してもかさが減りにくいため、ダイエットの心強い味方になってくれます!

《主な栄養素》

▫️疲労回復や炭水化物の代謝を促進したり、たんぱく質の合成に役立つビタミンB群

▫️糖質や脂質の代謝を助け、皮膚や粘膜の健康に役立つナイアシン

▫️腸内環境を整え、便秘の解消にも効果的な食物繊維

▫️体内に入るとたんぱく質の働きを活発にしてくれるビタミンD

→現代の日本人は不足しがちだそうです。骨や歯を発達させる働きや、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ役割もしてくれます

▫️むくみ解消効果の期待できるカリウムの量もトップクラス

 

まいたけ

うま味とビタミンB群、食物繊維の宝庫でもあるまいたけ。独特な食感と風味が魅力的で、美容やダイエットにも良いとされる栄養素がたっぷり含まれています。

《主な栄養素》

▫️免疫反応を正常に保ち、腸内の不要物を取り除いて腸内環境を整えてくれる働きがあり、ダイエットや美容にも最適な栄養素です。さらに抗がんに役立つと期待されている、多糖体の食物繊維の一種である不溶性β-グルカンを多く含む

▫️たんぱく質や脂質、炭水化物の代謝を助け、皮膚や粘膜を美しく保つ効果にも優れているナイアシンの含有量はきのこ類の中でもトップクラス

▫️紫外線を浴びることでビタミンDに変化する栄養素で、カルシウムの吸収を促進し、体内で骨や歯を作る助けになるエルゴステロール

▫️むくみ解消の効果があるカリウムなどのミネラルや、ビタミンB2葉酸などのビタミンB群の含有量も豊富

 

きのこを冷凍保存する理由

きのこを冷蔵庫で数日放置し、ダメにしてしまった経験ありませんか??

きのこは水分に弱く、そのまま置いておくとすぐに傷んでしまうんです。その点、冷凍保存をしておけば「早く使わないと!!」という焦りからも解放され、安いときにまとめて購入しておけば使いたい時にさっと使えて便利です。

*冷凍したきのこは解凍しないでそのまま使って下さい!

 

きのこを冷凍すると良いこと

⚫︎きのこ類は冷凍することで細胞膜が破れて、栄養が溶け出るため、栄養価が高くなるんです⤴︎⤴︎

⚫︎冷凍して細胞が壊れると、うま味成分を作り出す酵素も栄養素と同じように多く分泌されるため、香りや味、そしてうま味が増します⤴︎⤴︎

 

きのこの冷凍保存の仕方

生のまま、使いやすい大きさに切り、フリーザーパックなどに入れ、冷凍庫に入れます。

⚠︎きのこは水気や湿気に弱いため、水洗いはしない!もし汚れが気になる場合は、キッチンペーパーなどで拭き取る

⚠︎冷凍保存する前に火を通さない

 

冷凍でどれくらい保存できるの?

保存の目安は大体1ヶ月です!!

冷蔵庫で保存する場合は、きのこにもよりますが大体1週間〜10日間になります。この場合は購入したままの状態ではなく、キッチンペーパーなどに包んで保存袋に入れるようにして下さい!

 

まとめ

きのこを冷凍するなんて本当にいいの!?

最初は誰もがそう思いますよね。でも実際に冷凍保存をしてみると、使いやすい大きさで冷凍しているのでどんな料理にもすぐ使えて便利です!!

さらに栄養とうま味がUP⬆︎するのですから、冷凍しないなんてもったいないですよね。ぜひきのこの冷凍保存をお試し下さいませ。

 

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